キーンコーンカーンコーン…♪
(ヤバい!!遅れるっ!!)
ガラッ
「お、遅れてすみませんでしたぁ…っ!!」
「お?神崎か?遅刻なんて珍しいな。まぁ、席につけ。次は気を付けろよー。」
「はい。すみません…」

遅刻も欠席も早退もしたことがない、健康すぎる俺。先生や友達も、少し驚いた顔だ。
はあ…全力疾走したからか、かなり疲れた…頭痛がする。それに、寝不足気味で眠い…
そう思いながら、授業の用意をしていた。その時だった。

さっきの頭痛が、一気に激しくなった。目も回り、吐き気もする。
(うぅっ……!)
「先生…気分が悪いので保健室に行って良いですか…?」
「神崎、大丈夫か?顔色悪いぞ。あの神崎が体調崩すなんて…とにかく、保健室でしばらく休め。」
「はい…」

俺は席を立とうとした。めまいと頭痛が一気に来た。
「うっ…!」
目の前が真っ白になった。そして、
「ゲホッ!!ゴホゴホッ!!」
俺は血を吐いた。
「お、おいっ?!大丈夫か?!神崎!しっかりしろ!!」
そして俺は気を失った………