目が覚めた。今日も闇には誰もいなかったなぁ…前まではあの女の子もいたし、現実でも会話できて、すごく楽しかったのに…
外はうっとうしいくらいに晴天だった。雲一つない、澄みきった青空。はぁ…俺はため息をついた。もういっそ、このまま闇の中へ消えてしまいたい…そう思っていた。
その夜、久しぶりに血を吐いた。頭は痛いし喉はヒリヒリするし…もう嫌だ。いつになったら退院できるんだろう。いつになったらもとの平凡な日常に戻れるんだろう。いつになったら……そして俺は、気を失った。