そして、

昼間は、真っ青だった、
空も、いまは、すっかり
赤く染まり、
暗闇に染まりつつある放課後、

カバンを肩にかけ、

誰もいない、教室の
いまどき珍しいと思われる、
木の少し古くなったドアを
丁寧に開け、教室をでた。

帰り道は、秋を思わせる、
肌寒さだが、実際のところは、
夏の後半。

まだ、昼の時間では、
蒸し暑く、虫がぶんぶんと
飛び回る、時期である、

虫も子孫繁栄の為だからとはいえ、
あのかゆさは、どうにか、
して欲しいものである。

それと、一つ気になるのだが、

吸血鬼の眷属と言えば
大体が蝙蝠であるが、
なぜ、蚊では無いのだろうか、?

どちらも血を吸うものであるし、
血を吸う頻度的にも、
蚊の方が多い…と思う…。

しかし、ある説では、蜘蛛も、
吸血鬼の眷属と言われるらしく、
結局のところ、
血には関係していないのだろうか?