-桃菜side-
「本当っ探したんだからねー」
「ごめんね、みんなぁ」
「まぁ1人じゃなくてよかったよ」
話を聞けば3人はあたしを探してくれながらも
ほぼ全部の個所を回り切ったらしく
もう見るところがないとのことで
残りの1時間ほどはカフェテラスで軽くご飯を食べることになった
テラス席が偶然にも1つあいていて
丸テーブルを4人で囲む。
「ていうかさ、さっきの誰?」
最初に話を切り出したのはエリカだった
まぁ、そうなるよねー
「あー、友達?」
「なんで疑問形なんだよっ」
青木君の鋭い突込みが飛ぶ
「いや、友達!!」
「ふぅん」
エリカはつまんなさそうに口を尖らせた
まぁ、そうだよね
あたしと類くんを応援しているわけで
突然見知らぬ男といたら...ね、
「あはは」
苦笑いしかできなかった。
「さっきの、水原だっけ?特進の」
すると類くんが知っているかのように
そういってあたしを見た
「えっ...うん、知ってるの?」
まさかの事態に驚きを隠せなかった
なんでよりにもよって
類くんが旬のこと...?
「いや中学が隣でさ、俺も水原も陸上部だったんだけど。まぁそんときから色んな意味で目立ってて、高校でもやんのかなって思ってたらやってなかっだって。そのうえ特進クラスだから女子にも密かに騒がれてるらしい」
「へぇ....知らなかった」
「旬と類くんが陸部だったってことも、隠れファンがいるってことも」
「まぁあの容姿で特進はやばいねー!特進ってメガネの真面目しかいないイメージだったし」
エリカがそういうと
類くんも青木君も「ズバッというねー」と笑っていた
けど、あたしは思った
やっぱり旬って一般的にもカッコイイって思われるんだなって

