そしてあたしの背丈に合うように

少し膝を曲げ


そのまま身をこちらへ傾けてくる


...えっ、まっ...て、なに???



すると類くんの頭はあたしの肩の上で止まり


その瞬間あたしの体は一気に火照った




隣ではエリカが笑っているのが視界に入るけど


硬直しすぎたあたしは


首を動かすことさえ出来ず、ただただカチコチに固まる



「俺もこんなんやられたら、落ちるかも(笑)」


すると類君はそれだけ言って


姿勢を立て直すと「なんてな」と


目を細めてまた爽やかに笑い


軽々窓の柵を飛び越え、教室の中へ戻って行った。