自由時間は最初に人気なハンバーガー店でご飯を済ませ
それからお土産や軽く観光する流れで決めていたあたしたちのグループ
順調におなかもいっぱいになったところで
国際通りを歩き始めた
自然と前を歩くエリカと、青木君
2人とも背が高くスラッとしていて
後ろから見ても本当にお似合いだ。
「なんかあいつらお似合いだな」
「えっ」
びっくりして横を見ると
類くんも2人を見ていたみたいで
ニヤッと口角を上げて笑った
...この笑いから...旬と似てる...
瞬間的にそう思ってしまった
いや、なんで!今は関係ない!!
あたしは不意に出てきた旬の顔をかき消すように
前を向き直った
「ほっほんとね!あたしも思ってた」
「だよなぁー...上手くいくといいけど...」
「えっ?...もしかして」
もしかして青木君も好きなのかな...?
すると2人がすぐ目の前のお店に入ったタイミングで
「ちょっとこっち!」と
気が付けば類くんに手を握られたまま
2人とは反対方向の店の中に走りこんだ
「えっ...どっどうしたの?」
突然の事態にあたふたするあたし
...手、まだ握ってる...
ドキッ...
「あぁっごめん...手握ってた」
「あっううん」
あたしは動揺を隠すように目線を下に落として
さっきまで握られていた手をもう片方の手で握った
「いや、青木さエリカのこと好きなんだ」
「えっほ、ほんと!?」
うっそ!?
まさかの両想い!!
あたしは驚きと嬉しさで類くんを見上げた
すると類くんもなにかを察したように
「もしかして....」と
...これは、言っていいやつだよね?
だってそのほうが有利になるし
上手くくっつけてあげることも出来る
...よし、エリカ!ゴメンっ
「エリカも...青木君のこと好きみたい」
「えぇっまじで?」
類くんは嬉しそうに笑ってガッツポーズなんかするから
ついあたしも笑ってしまった
「これはなんとしてでも旅中にくっつけようぜ!」
「だねっ!」
あたしたちは『頑張ろう』と意気込んで
2人のもとへ戻ろうとした___
その時___
たまたま入口から入ってくる生徒に目が行った
うちのマンモス校が国際通りに集結していたら
そりゃあ同じ制服しかいないし
いちいち反応なんかしていられない
...だったんだけど、あたしと類くんのように
2人で歩いていたから
思わず目で追うと...
「「あっ」」
あっちもあたしに気づいたようで
その場に立ち止まった
「桃菜じゃん」
「あっ...旬」

