気が付いたら、好きになってた。




「よっしゃ着いたぜ!」


青木君がキャリーバッグを引きながらダッシュで

空港から外に出た。


「おい!青木勝手に行くな!」


だけど先生から注意され、照れ笑いをしながら

戻ってきた。


「お前は能天気だな」

類くんがバシッと青木君の背中をたたいたから


それをみてあたしとエリカも笑った


それからしばらく点呼やこれからのスケジュールを聞いて

男女グループごと2列に並ぶと

先生の後に続き前半グループから外に出て歩き出した。


あたしたちの修学旅行先...それは

「あち~!」


横を歩く類くんがワイシャツの首元をパタパタとさせた


「最高~♪」

後ろのエリカが叫んだ


....そう、沖縄。



最高のグループと最高な天気

コンディションも抜群で

4泊5日

沖縄でのあたしたちの修学旅行がスタートした。