ほんと、高校生になって色々と慌ただしい日々を過ごしてるよなぁ…。


まだ痛む左頬を冷やしながら皆のやり取りを傍観していると、ユカコが近付いてきた。


新しい保冷剤を黙って差し出してくれた。

「ありがと。」

「ううん。お大事にね。」


ユカコが温くなった保冷剤と交換してくれたので、バレー談義をしている3人に向かって、そろそろ帰ろうと促した。


「お疲れ。」


皆が笑顔でオレに言ってくれた。


…何だか気恥ずかしくて、ヘラっと笑った。