チサが出て行ったドアを見つめる。

今更だけど、何やってんだろうって自己嫌悪…。中途半端もいいとこだ。


二度とチサを抱きしめる事なんて無いだろうな…。

明日から、前みたいに笑ってくれるかな?


「はぁ…。」


思わず溜め息が出た。

自分が招いた結果だけど…。


この先、チサとナオが上手く行けばいいって思う気持ちは本当だ。

悔しいけど、オレは邪魔なだけだ。





ベッドにそのまま倒れ込む。

「バカみてぇ…。」



気が付いたら、オレの目に涙。

男が泣くとか有り得ない。少し自嘲気味に笑った。