「ナオ、オレさ……っ。」
「オレ、シュンの事信じてるから。」
「……え?」
「付き合いは短いけど、友達になってみてクラスでも部活でも自分以外の奴の事、良く考えててさ。」
そこまで言うとナオは、両手で顔を隠して、
「あ~、何言ってんだろう。」
って自分の言葉に照れていた。
オレはもうナオの話を聞く事しか出来ないでいた…。
「とにかくさ。オレ嬉しかったんだ。」
顔を隠していた両手を外しながら、オレの方を見て笑顔で言った。
「シュンが、チサにオレと付き合って良いよって言ってくれて。オレ、シュンの事も好きだからさ。」
……何だよ、これ。
「てか、昼休みごめんな?オレ実はかなりのヤキモチ妬きみたいで…。」
この時、オレはとにかく頭の中フル回転でナオに返す言葉を探していた。