「…聞いてるこっちが恥ずかしいわ~。」
いや、あんたが言わせたんだろ?
2人して顔赤くして何やってんだろうなぁ…。
オレ、自分の気持ちから逃げてた。
チサの事オレが守っていくんだって勝手に決めて…。
チサの事大事にし過ぎて、自分の気持ち後回しにしてた。
「マヒロ先輩、ありがとうございます。」
先輩に頭を下げ、その場を離れた。
チサに会いたい。
好きなんだって自覚したら、幼なじみって関係で居られなくなるかもしれないって気付いてたんだ。
オレ、臆病だった。
チサにメールした。
『今どこ?』
すぐに返信が届いた。
『部室だよ。』
メールを確認して、写真部の部室へ向かおうとした所で呼び止められた。
練習着でオレを探しに来たセトと……ナオだ。