「てか、アズちゃんがシュンに聞きたいのは違うでしょ?」 セトが食べ終わったパンの袋をゴミ箱に捨てながら言った。 …またか。オレに視線が集まる。 「うん。シュンがチサの事どう思ってるか聞きたかった。」 「どうって、幼なじみだけど。」 「ほんとに?幼なじみってだけ?」 何だよこれ…。 アズミにジッと見つめられてる。 …チサへの気持ち? それ、今言わなきゃダメなのか? 本人が良く分かってないのに答えきれる訳がない。 これはもう、あれだ……沈黙。