「ごめん、オレ達食べながらでも良いかな?」
セトが持っていたビニール袋から2人分のパンやおにぎりを取り出した。
お昼ご飯をセトから受け取り、食べ始めると同時にアズミが話し出した。
「で、どうなってる訳?」
うん。大雑把で単刀直入な質問だ。
……………。
誰も口を開かない。
皆、オレを見てる。
そうか……。オレにしか回答権は無いのか。
口に入れていたパンをゴクンと飲み込む。
「どうなってるって言われてもなぁ。…チサとナオが付き合い始めたって事聞きたいんだろ?」
「そうだけど…「やっぱりそうなの!?最近、朝からあんた達バラバラだなぁっては思ってたんだけどさ。」
アズミが話そうとしていたのに、マヒロ先輩が被せて話し出した。
「シュンちゃんはユカコと登校してるし、チサはナオと良く一緒に居るしさ~。今もチサとナオ居ないから何の集まりかと思ったよ。」
うん、うん。って納得した様に頷くマヒロ先輩。
アズミはひとつ溜め息。

