その日の4時限目。
だいぶお腹も減ってきて、いまいち授業に集中出来ないでいると、マナーモードにしていた携帯が振動した。
メールを受信したみたいだ。
先生の目を盗んで携帯をチェックする。
『話があるから昼休みうちらの部室に来て!』
アズミからだった。
…チサの事か?
トントンッと後ろの席のセトから背中を叩かれて振り返ると、ノートの隅に、
『オレにもメール来た!…行かなきゃダメ?』
って書かれているのを確認。
「ダメ。」
小声で即答した。
セトに付いてきてもらわないと、1人だと正直尋問を受けるみたいで怖い…。
セトは察してくれたのか、
「分かったよ~…。」
渋々、承知してくれた。

