バス停に着くと同じ学校の生徒が何人かバスを待っていて、その中にチサの友達が居た。


チサの友達はオレも知ってる訳だけど…。



栗原友香子(クリハラユカコ)。

オレ達とは同じ町内で、幼稚園からの付き合いだ。


ユカコはまだ眠いみたいで、大きく口を開けてアクビをしていた。


オレの視線に気が付いたみたいで、

「あっ…。」

今更だが開けていた口を手の平で隠してる。


ちょっと笑えた。


「ユカコ、おはよっ。でっかいアクビだなぁ。」


「ヘヘッ。おはよ。あれ?チサは?」




やっぱり聞かれるよなぁ…。