この3ヶ月…。
本当に、早かった。
あっという間だった。
それくらい、楽しくて、どんなものにも変えられない時間だった。
昴と過ごしてきたどんなときにも負けないくらい、たくさん笑ったし、泣いたし、悩んだし…。
昴を見送る準備が、できたのかな…。
できてるわけなんか、ないんだけど。
もしも、誰かが突然死んじゃったら、とんでもなく悲しいんだと思う。
だけどもう、いなくなるって分かっている人と一緒に笑っているのも、すごくすごく悲しくて辛くて苦しい。
忘れちゃうんだって。
あたしは、
こんなにもよく知ってる昴のことを。
忘れたくないから。
昴の笑顔、怒った顔、悲しい顔、びっくりした顔、意地悪な顔…
全部を、目に焼き付けた。
昴の笑い声、怒った声、泣き声、驚いた声、あたしをからかう声…
全部を、耳でちゃんと覚えた。
繋いだ手の感触を、抱きしめた時の温かさを、おんぶしてもらっときのあのふわふわした優しい感じを…
あたしは、絶対に忘れない。
頭では忘れても、絶対に、どこかでは覚えてる。
そう、信じたい。
でないと……
…悲しすぎるじゃん、寂しすぎるじゃん。
今日は、あの日から3ヶ月。
昴が、いなくなるかもしれない日。
