目が覚めたら、まだ薄暗かった。




目覚ましがなるまで、あと2時間くらいある。




…早く起きすぎたか。




体が重い。




きっと、流せてない涙のせいだ。






学校、行きたくないな。




昴に会ったら、何を言えばいいの?


海央たちの前で、平気な顔して笑顔でいれる?






「…無理に決まってんじゃん。」






休みたい。
ずっと布団にくるまっていたい。
現実から逃げたい。






だけど。





それでいいの?
昴に会えなくていいの?





昴にはあと、三ヶ月しか残されてない。




だから、その短い時間、めいいっぱい昴といなきゃいけないんじゃない?




それに。


昴は、今日になるまでにまた、とんでもなく長い時間に耐えてきたんだ。




だから、行かなきゃ。


会わなきゃ、笑顔で。







ふぅーーっと、空っぽになりそうなくらいまで息を吐いた。







あたしが暗い顔しててもダメだ。





昴はもっと辛いんだし…





頑張ろう、

よし。







…勉強でもしようかな。