あの後どう家に帰ったのかなんて覚えてなくて。




なんか気まづくて、今日は家を先に出た。




"好き"なんて邪魔な感情に気づいてしまって。




彼とどんな会話をして、どんな風に接していいかなんてわからなくなって。




昨日の全てを真美に話た。




「あんた、今頃気づくなんて大馬鹿!」




「だってぇ〜。真美〜。」




「まぁ、アキは先輩が好きでも先輩はわかんないじゃん。」




「私に勝ち目なんてないよ。あんな学年1のイケメンに好かれたら好きになる。」




「確かに。身長、頭脳、スポーツともに完璧でおまけにイケメン。言うことなしじゃんか。」




「はぁ、真美、、。私1限さぼる、。」




「お、おう。任せて。」




教室を後にしようとドアに手をかけた時




向こうからドアが空いた。




「あ、ハル!お前なんで先に行くんだよ!」




眉間にシワをよせていう彼。




まともに顔を見れない。




「あ、ごめん。」




「なに?なんかあったの?」




「ううん。」




「嘘。なにか「ちょっとアキー!何してんの。」」




アキの声に被せていう真美。




真実の方を見ると、いけって言ってくれてた。




彼が真美の方を見た瞬間、逃げてきた。




「あ!ハルっ!」




愛しい彼が呼んでるのを無視して。