「誰か助けてよ。」


心の底からの叫びだった。


誰もいない。


そんなこと分かっていた。


小さな叫びは風に吹かれてしまうのだと思った。


けれど、君が捕まえてくれた。


「大丈夫?どうしたの?」


これが、君との出会いだった。