letter

さっきの涙が嘘みたいに私たちは笑いあった。


｢あのさ、りこ。｣


｢なに？｣


｢もし、生きていくのがしんどくなったり生きている理由が分かんなくなったら俺のところ来て。｣


｢どうして？｣


｢俺がりこが生きてる意味を教える。りこが苦しい時にはそばに居る。だから、我慢しないで。泣いていいから。泣き止むまでそばにいるから。｣


｢晃…くん。｣


私の気持ちを知っててくれた。


私は、返事の代わりに背伸びをしてそっとキスをした。


その瞬間、晃くんの顔はまた真っ赤になって可愛かったなー。


｢だから！不意打ち禁止！もー！｣


私は、また笑ったの。