私達2人は屋上に来た。


改めて2人になって気まずくなる。


沈黙が続く。


「……俺らってさ、…ここで出会ったよね。」


「そ、うだね。」


「俺さ…最初はほんとに興味本位だった。」


「うん。」


「けどさ、俺の前だけ笑ったり、泣いたり、拗ねたりされてくうちにさ、なんか……。その。」


私は、滝川くんにいつだって助けられてた。


私だって、最初は知らないイケメンだったんだよ。


だけど、弱いところも全部受け止めてくれる滝川くんのこと好きになっちゃったの。


そう言いたいのに、言葉が出ない。


「な、んで泣いてるの?」


泣いてる?頬を触ると濡れていた。


「泣いて…な、い。泣いて、ない。」


「そっか。」


そういって滝川くんは私を抱きしめた。


「ねぇ、りこ?俺ね、どんどんりこのこと好きになって、りこと一緒にいたい。そう思うようになってきた。毎日、楽しいのは全部りこのおかげなんだ。」


滝川くんの匂いがする。


ねぇ、私の話聞いてくれる?


受け止めてくれる?


凄く、重たくて1人じゃ歩けないの。


だから、わがままだけど一緒に背負ってほしいんだ。


そう言いたいのに、涙で言葉が出ないの、