どこ!


今更、私は走る。


走っちゃ行けないのに。


死んじゃうかもなのに!


それなのに、足は止まってくれない。


早く早く、1分でも1秒でも滝川くんに会いたい。


そして、謝りたい。


遅いかもしれないけど、とにかく会いたい。


その思いで、たどり着いたのは、滝川くんのクラス。


今まで、私は逃げてばかりだった。


もう、後悔したくない。


怖いけど…それでも、ヒーローに助けてもらったから。


お返しをしたい。


そして、勢いで…。


「滝川晃くん!!」


こう叫んでいた。