「ううん。私こそ、いきなりこんな話…。」


「ちがう!!そうじゃない!!ごめん、私なにも知らなくて…」


どうして泣いてくれるんだろう…。


「私が…泣くところじゃないけど、怖かったよね…。ごめん、言ってくれて…ありがとう」


なんて、いい子なんだろう…。


杏…。


「こっちこそ、…聞いてくれてありがとう…•̀…ペ。」


私たちは泣いた。


枯れるまで。


私は、この日ホントの友情をみた。


真っ赤になった目をお互いで見て笑って教室に戻った…。


皆からは、何事かってくらい見られた…。


恥ずかしい、でも杏と一緒だから、いっか。