次の日の朝。


ケータイを開いて滝川くんのラインをみた。


『おはよ。』


『こんちには』


『こんばんは』


『ありがとう』


『おやすみ』


『大丈夫だよ。』


『なんかあった?』


数え切れないくらいたくさんのラインがあった。


私はいつも素っ気なく返してたね…。


でも、ほんとは凄い嬉しかったんだよ?


ねぇ、もし私が病気じゃなかったら


もし、私が普通の女の子だったら


滝川くんに恋することを許してくれた?


涙を堪えながら私は…。


決意したんだ。


滝川くんのラインを…


【削除しますか?】


削除したんだ。


君の存在を無かったことにするために。


ありがとう、たくさんの幸せをくれて。