「あ、ごめん!トイレ行こ!笑笑」


忘れてた…。


友達っていいな。


そう思いながら廊下を歩いてたら滝川くんがいた。


遠くからでもすぐ分かるなぁ…


「あー!たきくんだ!カッコイイな〜!!」


「え、杏もしかして」


「あは!期待して残念!!好きじゃないよ!!アイドル的なカッコイイ?ってやつ!笑笑」


「そーなんだね」


なんだか、一瞬ホットした自分がいた気がする。


なんでだろう。


まぁ、いっか。

もう1度滝川くんを見ると目が合った。


ニコッと笑いかけてくれた。


……


ドキドキして時間が止まったみたいに動けなくなった…。


「…こ!りこ!?」


「あへ?!」


「あへ?笑笑大丈夫?」


「あ、うん!ごめん」


「ううん!ほら早くしないと時間なくなるよ!」