晃side
「私が、病院にいた理由はね...」
沈黙の後にりこちゃんが話し始めた。
中3で、病気が見つかったこと。
生きる理由が分からなくなること。
思い出をつくれないこと。
そして、余命が3年ということ。
俺は、何も言えなかった。
助けるって言ったくせに出来ることが浮かばなくて...。
それを察したのか、りこちゃんは
「滝川くんが、こうやって傍にいてくれる事が私にとって支えだから。このままで大丈夫だよ。」
って言って笑った。
初めての笑顔だった。
心臓がバクバクして、俺だけ時間が止まったみたいでりこちゃんしか見えなくなった。
そして、俺に出来ること...。
違う、おれがやりたいこと。
それは、りこちゃんの笑顔をたくさん見ること。
俺の願い。
りこちゃんがこれからたくさん笑顔になるように俺が傍で支えていく。
「ねぇ、りこちゃん。」
「なに?」
「泣きたい時は我慢しちゃだめだよ。」
「え?」
「泣いていいよ。だけど、泣いた後はその倍笑えるように俺が助けてあげる。」
「...ありがとう。」
そう言ってまた、りこちゃんは笑った。
「私が、病院にいた理由はね...」
沈黙の後にりこちゃんが話し始めた。
中3で、病気が見つかったこと。
生きる理由が分からなくなること。
思い出をつくれないこと。
そして、余命が3年ということ。
俺は、何も言えなかった。
助けるって言ったくせに出来ることが浮かばなくて...。
それを察したのか、りこちゃんは
「滝川くんが、こうやって傍にいてくれる事が私にとって支えだから。このままで大丈夫だよ。」
って言って笑った。
初めての笑顔だった。
心臓がバクバクして、俺だけ時間が止まったみたいでりこちゃんしか見えなくなった。
そして、俺に出来ること...。
違う、おれがやりたいこと。
それは、りこちゃんの笑顔をたくさん見ること。
俺の願い。
りこちゃんがこれからたくさん笑顔になるように俺が傍で支えていく。
「ねぇ、りこちゃん。」
「なに?」
「泣きたい時は我慢しちゃだめだよ。」
「え?」
「泣いていいよ。だけど、泣いた後はその倍笑えるように俺が助けてあげる。」
「...ありがとう。」
そう言ってまた、りこちゃんは笑った。

