「な...んで。」


どうしてここにいるの。


「ハァ、だって...助けてってラインが...きたから。」


息がきれてる。


そんな、全力で来てくれたの?


「場所は美織先生から聞いた。」


あぁ。


私のヒーローかもしれない。


頼っていいの?


でも、頼りたい。


ずっと、誰かに頼りたかった。


苦しい1人の世界から抜け出したかった。


「うぅ...」


涙が止まらなくて。


そんな私に滝川くんは子供をあやすみたいに頭をぽんぽんとした。


「言ったろ?どんな時も助けるって。」


「頼り...たい。私を助けて。」


「頼っていいよ。助けるから。」


この日、人の暖かさをしったんだっけ。