不意に制服のポケットに手を入れたら紙が出てきた。


「あ、これ。」


確か、滝川くんのライン…。


『君がSOSを出した時には必ず助けに行くから。』


滝川くんはそう言ってくれたよね。


信じていいの?


どんな時でも、来てくれるの?


私のヒーローになって下さい…。

【助けて。】


送信したすぐに、また名前が呼ばれた。


小さなため息をついて...私は、席をたった。


このラインが私の運命を変えるとは、この時はまだ知らなかった。