無意識に。


「泣いてないよ。」


下手くそな嘘をついた。


「そっか。」


滝川くんはそう言って私に近づいてきた。


「これ、俺のラインね。いつでもいいよ。君がSOSを出した時には必ず俺が迎えにいくから。」


小さな紙を渡され...


滝川くんはニコッと笑って屋上から消えた、