好きになっても、いいですか?

そして、そのこの家に着いた


「あら!ありがとうね♪」

目元がよく似たお母さんが出てきてくれた

「い、いえ!」

なんだかくすぐったい気持ちだ
褒められるとそうなる

「帰っちゃうの?」

その子は寂しそうに手を握ってきた

「うん、お家に帰れてよかったね」

「ありがとう…」


俺はくるりと向きを変えて家に向かおうとした
その時、


ギュッ


袖を誰かが引っ張った


「あ、あの!また会える?!」


その子は僕を見つめて言った



その瞳から何故か逃れられなくて、俺はギュッと手を握って言った



「絶対、絶対会えるよ!また会おうね!」


パァっと顔が明るくなってその子は頷いた