好きになっても、いいですか?

少し歩いていると、またその子は鼻歌を歌い出した


「歌うの、好きなの?」
「うん!私はね!色んな人に歌を聴いてもらえるようになるの!それが夢!」


背中から聞こえる凛とした可愛い声に幼いながら元気をもらった


しばらくすると、その子は寝てしまった
家がどこかは聞いていたから起こさずに歩き続けた