ここにきて数日すっかり、ここの環境にも慣れてきた。
「眞奈ー。」
 と、声をかけてきたのは
「緋未、どうかした?」
 この子は緋未、女王様気質のある子。
 いい子はいい子なんだけどねぇ…
「ボタンとれたぁ。」
 後ろから乗っかってくる。私の頬をぷにぷにして
「はいはい、わかりました。」
 と、かえす。
「緋未、ボタンくらい自分で縫いなさい。」
 と、緋未を叱るのは
「梛、お帰り。」
「ただいま。」
 この子は梛、みんなのお母さんのような存在
 天然なとこもある。
「ママー、縫って?」
 と、緋未は梛にシャツを差し出す。
「しかたないなぁ。」
 これを断らないのが梛。
 これか日常。
「眞奈。床掃除終わったのか。」
 と、燈架さんに聞かれた。
「はい。」
 と、過ぐに返すと
「次、庭の草むしりな。」
 と、今日は草むしりも仕事にくわえられた。
「それと、緋未、梛。さっさと着替えて部活に行け。」
 と、二人への言葉も忘れずに。
「行きますよー。てか、燈架眞奈をこき使いすぎ。」
 と、緋未が言ってくれる。
「無駄口たたく暇あるなら部活しろ。
 練習倍にしてやろうか?」
 と、笑みを浮かべて言う。
「結構です。」
 と、いそいそと支度を始める。