キミのこと…


「燈架、この子が転校生の天風眞奈さん。


 で、こっちが寮長の田辺燈架。」

 と、笙さんが紹介する。

「よろしくお願いします。」

 寮長に向かって、会釈をする。

「ここの掃除したのおまえか?」

 と、聞かれる。

「は、はい。」

 すると、寮長は

「雑。全部やり直せ。」

 と、冷たく言い放たれた。

「えっ、」

 と、驚いてしまった。

「気にしなくていいからね。

 燈架が細かいだけだから。」

 と、笙さんといってくれたのですが

「いえ、やり直します。」

 と、頭をさげて作業を再開する。

「ほどほどでいいよ。」

 と、笙さんが言うと、二人は風呂場をでていく。



side 笙

 

 風呂場をあとにする。

「なんであんなこといったのかな?

 あの子の掃除は完璧だったと思うけど?」

 と、いつも通りの仏頂面で隣を歩く奴に声をかける。

「はぁ?面白いから。」

 と、当たり前とでもいうくらい笑みを浮かべていう。

「あの子すごい必死でやってたよ。」

 あの子はすごくまじめな子なんだろう。

「さぁ、いつまでもつかな。」


「お願いだから、ほどほどにしてあげてよ。」

 と、隣の親友に声をかける。

「はいはい」

 本当に思っているのやら。

あの子は要注意な気がする。