見かねて優等生くんが

「落ち着いて、ゆっくり話してくれる?」
 
「はい。今日からここで生徒兼寮母として

 お世話になります。天風眞奈です。」

 と、ゆっくり話すと、

「ああ、理事長が言ってた。」

 と、事前に聞いていたよう。

「入ろうとしたら鍵がかっかてて、

 そしたら、この方が。」

 と、状況を説明する。

「なるほどね。僕はここの副寮長の戸塚笙。

 よろしく。

 で、そっちの天風さんが最初にあったのが

 土屋皇泰。

 こっちの僕に隠れてるのが、安藤尋李。」

「ども。」

「・・・。」

 と、安藤君には無視を決められた。

「人見知りだから、許してやって。」

 と、戸塚くんがフォローをいれる。

「はい。」

 と、言うと。

「中、はいろっか。」

 と、戸塚くんは鍵を見せる。