制服に着替え、ギターケースを膝の上に乗せてやってきた学校。なんだか、久しぶりな感じがした。
「よっ! 久しぶり!」
心の中で気さくに声をかけた。
校門前では、学校帰りの生徒に私の姿をジロジロと見られた。でも、なぜか気にならなかった。これは私が車椅子に乗ってるから見られているんじゃない。誰だって、例え、自分の2本足で校門に立っていたって、見られることくらいあるはずだ。
私は車椅子に乗っている。でも、乗っているってだけで、他の人たちと何も違わない。
車椅子を漕ぐ。そして、落合くんとの待ち合わせ場所になっている屋上へと続く階段の下までやってきた。そこで困った。私は、どうやってこのギターケースを担いで、落合くんの元まで行けばいいのか……。
そこで、現実に打ちひしがれる。私はやっぱりみんなと違うんじゃないか。
でも、これは私の個性なんだ。個性として受け入れて、私は私を好きになる。こんな私のことを好きになってくれる人がいる。こんな私のことを好きになってくれる人がこの先で待ってる。
愛してくれる人を、失いたくない!



