「やっぱり消えたいって今でも思う?」 落合くんが振り返って笑顔で訊いてきた。私はその笑顔を見て、涙が溢れ出てきた。 「……落合くん、危ないよ! 死んじゃうとこだったんだよ!?」 「それはこっちのセリフ。だって、財満さんが死んだらオレ、悲しいもん。」 それから落合くんはしゃがみ込んで、私の手を取った。