あたしはそう確信してもう少し強く揺すってみた。

「あのっ…!」

あたしが少し強く肩を揺すった時に、少しだけ手が動いたような気がした。

あ…。

その時あたしは、男の人が手の甲に怪我をしている事に気がついた。

もしかして…喧嘩…?

あたしはじっと男の人を見つめて確信した。

どこの学校かは分からないが、学ランを来ているから多分あたしと歳はそう離れていないはずだ。

あたしはカッパの下に着ている自分のセーラー服のリボンを取り、近くにあった水道でリボンを濡らした。