あたしは少し控えめに頭を下げた。

「次は…」

そう言って、校長先生は隣に座る男性を見た。

「…『深海 秋(しんかい しゅう)』3-Aの担任だ」

そう言ってその人はメガネ軽くをあげた。

なんか、口数少ないな。

「深海先生は、君の入るクラスの担任なんだよ」

この人が担任…。

あたしはこっそり深海先生を見た。

とても綺麗な顔立ちだけど、どこか冷たい目をしている。

メガネ越しからでも分かる。

誰も寄せ付けないような瞳。