あたしはいつもと同じように近所のポストに新聞を投函していた。

「よし。後もう少しだ」

あたしは雨で新聞が濡れないようにビニールの袋を被せてある自転車の籠を覗いた。

雨のせいで今日はいつもより遅くなってしまった。

あたしは自転車に跨り急いで自転車をこいだ。

最後の家は公園のすぐ隣にある。

妹の迎えの帰りによく遊ぶ公園だ。

あたしは公園の自転車置き場に自転車を止めて、3冊の新聞を雨に濡れないように抱えて走ってポストに向かった。

「よし!終わった!」

最後の新聞を投函し終えて、あたしは急いで自転車置き場まで戻った。