「なっちゃん~…」
たまらずなっちゃんの腕をそっとつかむと。
「あは、きずはこんな大勢で帰ることなかったもんね」
そう言って優しく微笑んで。
私の頭をぽんぽんしてくれた。
あ~これだよ…。
やっぱり私はなっちゃんといるのが落ち着く。
ここまできたらもう、なっちゃんと結婚するしか…!!
「鈴木さん、そこ代わって」
「!?」
「え? あ、かいとくん!」
ま、待って待って。
なっちゃんまさか…。
「じゃ、きず、ごゆっくり♪」
い、いかないで~…!!
私の切実な願いとは裏腹に、なんとも楽しそうな様子で太一君たちの元へ行ってしまった。



