須田さんだけじゃなくて、なぜか一条君たちまで…。
「それにしても驚いたよ、まさか須田ちゃんが海音君と幼なじみだったなんて」
「そうそう、俺たちまで知らなかったし!! つーかこんな美人と幼なじみなんてうらやましいぞ!!」
なっちゃんの言葉を聞いた太一君が、すかさずかいとくんの頭をベシッと叩く。
そんな太一君に、なっちゃんは。
「………?」
なんか、一瞬、暗い表情をしたような…??
「そうそう!! ほんとびっくりしたよ!!」
……気のせい…かな?
「僕は絆奈しかかわいいと思わない」
「しかもお前、いつから絆奈ちゃんのこと呼び捨てにするようになったんだよ?」
「生まれたときからその運命」
「なんだよそれ!!」
あああ、ていうかどうしてこんな…和気藹々とした帰り道なの……!?
放課後になったらなっちゃんと平和に帰る、というのが私の一日の唯一の安息だというのに……。



