いつもどことなくどんよりしてて、面倒くさそうにしてて、笑っててもどこか闇があって、っていうかちょっと怖い笑い方もあるかいとくん。
「はは…っ、…? どうしたの?」
「……いい…」
「え?」
「かいとくん、そっちの笑い方のほうが、いいよ…!!」
まるで私は目の前に天使かなにかが舞い降りてきたんじゃないかって思うくらいには、かわいかった…!!
っとまではさすがに言えませんでしたけど。
するとかいとくんは、しばらくぼーっと私を見た後。
「やば、」
「え」
ぐいっと私を引き寄せ、そのまま抱きしめられる形になる。
「~~~…っ!?」
驚いて離れようとするが、その細い腕からは考えられないような力でぎゅっと抱きしめられる。
「ごめ、こっち…見ないで」
「ほぇ…?」
か、かいとくん……?



