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「で、この問題はここに、さっき教えた公式を入れて…」

「は、はい……」


なぜか成り行きでかいとくんとテスト勉強をすることになってしまった私。
しかし、どうしたことでしょうか。

なんとかいとくん、頭がめちゃめちゃよかったのです。

もう、いつの間にか私が数学を教えてもらう形になっております。


「………」


かいとくんは「教えやすいから」と言って、さっきまで対面して座っていたのにいつの間にか私の隣に来て教えてくれています。

教えてくれるのはありがたいし嬉しいけど…。


「ん?」

「な、なんでもないです…!!」


ちょっと、近すぎじゃないですか…!?

かいとくんの顔がすぐそこにあるし、今みたいにこっちを向いた時は息がかかっちゃうくらいだし、なんかすごいいい香りするし……!!