私は、かいとくんを見上げる。
たしかに、こんなのぺーっとした雰囲気のかいとくんが、あんな激しいスポーツをするようには見えない。
……意外だ…。
「ん?見惚てるの?」
「ちが…っ!!」
急に、かいとくんが私を見たものだから、二人の顔の距離は一気に近づいた。
というかこの距離は許容範囲外です……!!!
「とりあえずバカイト、離してやれ」
キラーンっと眼鏡を光らせた雷飛君。
そのオーラを背中で感じ取ったかいとくんは、なにを思ったのか体をぞわぞわと震わせ、「く…っ!!」と悔しそうに私から腕をそっと離してくれた。
その時、体に触れた空気を少し冷たく感じて、かいとくんの体温をさっきまで感じていたんだと実感して。
「………」
なんだかとても、恥ずかしくなりました。
「絆奈ちゃん」
頭の上から、かいとくんの私を呼ぶ声が降ってくる。
「練習、見に来てくれる?」
「え」



