そして最後の難関、好きな○○。

「す、す……すきな……」

み、みんなの自己紹介ちゃんと聞いておくんだった……!!

すきな食べ物じゃつまらない!?
いや、そんなこと気にしてられない!!
この状況からなんとか脱出しないといけない……!!

よし、ここは好きな食べ物で勝負よ……!!


「す、好きな食べ……」

「人」

「…!?」


またもや左隣にいる人から声をかけられ、遮られる。

見ればその人は、変わらず頬杖をついて嬉しそうに笑っていた。


「好きな人、知りたいでーす」

「……!?」


あんぐりと口を開ける私。

人!?

好きな人!?

そそそんな人いない!!

強いて言えばなっちゃんだけど、そんなことこんなところで言えないし誤解されたくないしなっちゃんに嫌われたら嫌だし!!


「……う、ぅ…!!」