恋する女の子って、こんなにかわいいんだな。

私も、ちょっとでもかわいくなりたいな。


ふとかいとくんをみると。


かいとくんも、優しく微笑んでくれていた。


「もしも嫌になったら、いつでも舌噛んで死ぬから言ってね?」

「そ、そんなこと…」


大丈夫、と、かいとくんは笑った。


「絆奈を一人にはしないよ」

「え…っ!?」


ぐいっと引き寄せられる。

そして耳元で、そっとささやかれた。


「絆奈が死ぬときは」










―――…僕が殺すとき、だよ。




Fin…