「……………!?」


ギ、ギ、ギ…と、錆びかけたブリキの人形のように首を動かし、音のした方を見ると。


「ね、ショーマクン」


にこにこと微笑みながら、ショウマ君の机に手を置いている彼。



「席、僕と変わって???」



暁 海音くんでした。


「え、で、でも暁君、これ出席番号順だし勝手に変えたら先生も……」


かいとくんの醸し出す異様な雰囲気に、たらりと一筋の汗を流すショウマ君。


「おい何言ってんだバカイト」


すかさず太一君が丸めたプリントでかいとくんの頭をパコンと叩く。
も、微動だにしない海音君。


しかし、彼の微笑みは益々ダークなオーラを放っている。