私は、部活へ向かった。私は特色推薦でこの高校に合格だから部活はやらなければならないということだ。
「失礼します」
そう言ってから、弓道場に入ると先輩達が誰かを囲んで話している。無論興味が無い私は、黙々と部活の準備を進める。
トントン
「ねぇねぇ、君」
「うん?あ、」
不意に肩を叩かれたのでついタメ口になってしまった
「何ですか?」
知らない先輩3年生かな?
「さっきはぶつかってごめんね、授業間に合った?」
「さっき?」
ぶつかった・・あ!!
「す、すいませんでした」
つい大きい声を出してしまった
「あはははは」
「え?」
なにわらってんだろ?
「そんな謝らなくていいよ」
「あ、はい」
あーーー、恥ずかしぃーーーか、顔が暑くなってくるわーー
「ねぇ、ちょっと来て」
「え」
ぐっと手をつかまれて道場の裏まで連れていかれた。
え、え、え、え、え、なになにどうしたの?え?
「2ヶ月俺と付き合ってよ」
「え?」
唐突に言われ戸惑ってしまう
「その間に絶対俺のこと好きにさせるかんな」
「え?」
行っちゃた
ん?え、え、え、え、え、なに夢?
え?いやいやいやいや。え、てか、おい誰だよあの先輩
知らないし、話したことないし、見たことないよ
ま、まさか明日からお前は俺の財布だ!てきな?
えーーーーー終わった私の高校生活終わったぁーーーーー
どうしよ。だ、誰かに相談!出来ない、てか、いない
友達って必要だなー、て、もう遅いかえ、え、どうしよ
「平野さん、始めるよ」
「間中先輩!分かりました」
本当にどうしよ、・・・・。
この不安が抜けず部活は終わった。いや、終わってしまった
「あのー、どうしたんですか?」
「ん?別に」
いやいや、別にじゃないよ。なんでついてくるの!
話すことないし、てか、話したくない
「明日、昼一緒に食おうな。そんじゃ気おつけて帰れよ」
「え!?」
何でぇーーー、大切な私の時間があーもーどうしよー
学校から近くも遠くもない家に着く。
茜ちゃんに相談!でもこういう時だけ頼るのも...
他のことは喋ったことないし。
2ヶ月長いよー。
「真希早く寝なさい」
私だって起きたくて起きてるわけじゃないのに。もーお母さんのバカ
「分かったよー」
寝るしかないかー。