「ちょっと、いつまでそうしてるつもり?」
後ろを振り向きながら言った。
「…もう、見てない?」
「大丈夫。見てないから。」
そんなやり取りをしていると、トントンッと軽く肩を叩かれたので、振り向くと知らない女の子が立っていた。
「ちょっと良いかな?」
「えっと。誰かな?」
「私、バスケ部のマネージャーです。」
私と彼女は顔を見合わせる。
私達が何で話し掛けられているか分からないでいると、バスケ部マネージャーは彼女に
「話があるから付き合ってくれる?」
キョトンとした顔の彼女。
「え、でも食券…。ご飯食べてからでも良いかな?」
バスケ部マネージャーは、小さく溜息をしてから
「じゃぁ、隅の席取っておくから。」
…つまりは、食べながらで良いから話そうって事か。
彼女が戸惑っていたので、
「分かった。じゃあ、お願い出来るかな?」
そう伝えて食券を購入した。

