約束の時間より、早目に彼女の家に着いた。


『着いたよ。』


メッセージを送って、彼女が出てくるのを待つ。


玄関が開くと、慌てた様子の彼女。

「ごめんね?待たせちゃった?」





オレは言葉も無く立ち尽くしていた。



彼女は浴衣姿だった。


いつもあまりしない化粧もしている。


とても、綺麗だ。




「……変…かな?」


何も言わないオレに不安そうに聞いてくる彼女。


「いや、…可愛いよ。」


彼女は照れ笑い。

オレは笑えていた。